3月2日に文化庁より「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」(※)が発表されました。
この発表自体は、新聞でも取り上げられていましたので、ご覧になった方もいらっしゃると思います。
詳細は割愛いたしますが、この報告では、「正確さ」「分かりやすさ」「ふさわしさ」「敬意と親しさ」の四つの要素を,目的に応じてバランス良く生かしていくことが重要であると提案されており、そのうえで、それらの考え方のQ&Aが掲載されています。
(※)「分かり合うための言語コミュニケーション(報告)」
平成28年度から文化審議会国語分科会において検討が進められてきた、「コミュニケーションの在り方」及び「言葉遣い」についてまとめられたもの。
一見すると・・・
会計事務所とは何の関わりもないと思われる話題かもしれませんが、このQ&Aの中で気になる文章がありました。
専門家の側は、一般の人に対して、できるだけ日常的な言葉に言い換えるべきです。
ただし、専門用語を使わないと伝えられない内容もあります。
その場合は、丁寧な説明を添え、かみ砕いて説明するよう心掛けましょう。
「税理士」は、一般的に「税の専門家」と言われることが多いようです。
日頃から、「税金については難しくてよく分からない・・・」といったお声をよくお聞きします。
事実、税法は税に関する法律で、難しく書かれていると思います。
また税金以外でも、「とりあえず数字は苦手・・・」という方にお会いすることも多いです。
「わかりやすい言葉で説明いたします」
当事務所の「行動指針」のひとつです。
経営者の皆さま、「自分の仕事以外の難しい話は・・・」と思っていらっしゃる方も多いと思いますが、当事務所では、常に自社の業績を把握していただいた上で経営判断をしていただくため、伝わるようにお話しをしていきたいと思っています。
「税理士」は「税金の計算をする“だけ”」ではありません。
最後に。
上記回答は、実はこんな一文で締めくくられています。
ただし、一般の人の側も、理解するための努力が必要です。
お互いに歩み寄る、それがコミュニケーションの基本ですね。