税務の話題
中小企業・個人事業主向け!
適用期間が延長された特例を再確認しましょう!
会計処理上、「当たり前」だと思われているけれど、実は「特例」な2つの取り扱い(規定)があります。そして、「特例」というからには、それらは適用期限が決められています。平成30年度の税制改正により、その期限が延長されましたので、確認をしていきましょう。
<法人・個人事業主 共通>
特例その1 少額減価償却資産の特例
「少額減価償却資産」とは30万円未満の減価償却資産のことをいいます。原則として、10万円以上の減価償却資産は、購入したその期(年)に、取得価額の全額を費用にすることはできません。(10 万円以上20 万円未満の減価償却資産については、3 年間で均等に費用計上することが認められています。)
それが特例として、30万円未満の減価償却資産については、合計300万円まで、購入・使用を始めた期(年)に全額が損金(必要経費)算入できるのです。
取得金額ごとのまとめ
※対象
法人⇒「資本金1億円以下」「従業員数1,000人以下」「青色申告法人」
個人事業主⇒「従業員数1,000人以下」「青色申告書の提出」
<法人のみ>
特例その2 交際費の特例
びっくりなお話しかもしれませんが、いわゆる大企業では、交際費は全額が損金不算入(課税所得計算上 費用として認められないこと)です。これが、中小法人等は特例で800万円までは損金に算入できることになっているのです。
平成26年4月1日以後開始事業年度からは大企業でも、飲食接待費の50%までは損金算入が認められることになっていますが、中小法人等の800万円は大きな優遇ですね。
なお、この「交際費」には、一人当たり 5,000円以下の飲食費は含みません。(ただし、年月日、出席者全員の氏名・人数、店名・住所などの記載がなければ、交際費に含みます。)
※対象:「資本金 1 億円以下」等の法人
適用期限
どちらの特例も2020年3月31日まで延長となりました。まずは、「損金(必要経費)に入るか」より「今後につながる使い方」を意識したいですね。
制度のご紹介
従業員のスキル向上に…
「人材開発支援助成金」
今月ご紹介する助成金は、職業訓練を実施する事業主に対して、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部を助成することにより、企業内の人材育成を支援する制度です。
こちらも様々なコースがありますが、一例として以下のコースの助成率をご紹介いたします。
「一般訓練コース」
経費助成:30% … 外部講師への謝金など(上限あり)
賃金助成:380円/時 … 所定労働時間外や休日に実施した訓練は対象外で
なお、助成を受けるためには、訓練実施の1ヶ月前までに計画について労働局に届け出る必要があります。ご検討の際は、必ず事前に対象要件などをご確認ください。
イベント情報
第3回 事務所セミナー&交流会 開催決定!
9月20日(木)18時~ @浦和
毎年ご参加いただいている方も、今年初めての方も、多くの皆さまのご参加をお待ちしております!
事務所掲示板
他業界を覗いてみましょう!
第2回!皆さまのお仕事をご紹介させてください!
パイプライン 株式会社 さま(埼玉県越谷市)
代表取締役
木村 道明 様
専務取締役
簑口 明 様
取締役部長
木村 敬明 様
■ 事業内容
建築仮設資材の販売・リースを中心に事業を展開。
自社の資材センターや配送トラックを有し、社名のとおり“単管パイプ”を中心に、枠組足場、安全鋼板、パネルゲートなど、加工を含めて様々な注文に対応をしている。
目指すは「パイプラインに連絡すれば、必ずある!」
扱う商品はカタいが、その商品を扱うのはあくまで“人”。
何より“人と人とのつながり”を大切にしており、常に業界の動向を適切に把握した事業展開により、お客さまからの厚い信頼を得ている。
自社資材センター(春日部市)
■ アピールポイントなど皆さまへひとこと
東京オリンピックを2020 年に控え、建設業界も人材や資材が不足しております。
弊社は建設現場だけではなく、様々な用途で使用されている、長さ1.0m ~ 6.0m の“単管パイプ” 約800~1,000MT(トン)を、埼玉県春日部市で常時在庫しております。
■ みやぎ税務会計事務所へご意見・ご要望など
いつも大変お世話になり、ありがとうございます。
弊社創業当時から税務会計はもちろん、様々な経営に関する面でサポートをいただいております。
お願いごとや質問にも迅速に対応していただき、会社経営で一番重要な経理面も、ほぼお任せしており、それにより本業に専念できていることを、本当に感謝しております。
今後とも、よろしくお願いいたします。
パイプラインさまへ
こちらこそ、いつも大変お世話になっております。
このたびは、事務所通信 8 月号発行に際し、ご協力をいただきまして、ありがとうございました。
パイプラインさまとは創業以来のお付き合いをさせていただいておりますが、当時から変わらない経営に対する真っ直ぐなお考えが、今のパイプラインさまを築いていらっしゃると思っております。
これからも引き続き、御社発展のお手伝いをさせていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
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