税務の話題
1年に1度の大仕事!? 「決算」について
事業を行っている方であれば、年に1回、必ず向き合うのが「決算」と「申告」。
ですが、意外と「何をやっているか」「何が行われているのか」を気にされていない方もいらっしゃるかもしれません。
今月は、「決算対策」から「決算処理」について、ご案内いたします。
ひとことで表すなら
「決算」=「1年間のまとめ」
法人は設立時などに決定した1年間、個人事業の方は暦年(1~12月)です。
月次処理を基に始まる「決算対策」から、納税額にも繋がる「決算処理」。
私たちは、次のような視点から皆さまとお話しをしております。
ポイントは…決算日“前”の検討 = 決算対策
決算日が「区切り」となるので、やるべきことを検討、決算日までに実施する必要があります。予想以上の利益が出ているなら、次年度に繋がる節税対策も一案。
〔例〕
・購入を検討していた備品
・保障や退職金準備に保険加入
・倒産防止共済の掛金検討
・決算賞与
など
まずは、きちんと予測ができるよう月次処理を進めていることが大切です!
決算処理時の確認事項 6選
①預金残高(残高証明書や通帳)
②売掛金(売上の未入金)、買掛金(仕入や外注の未払い)の照合
③在庫(決算日までに売れていない商品など)
④計上している固定資産の現存
⑤今期の収益や費用は今期に!受け取って(払って)いなくても計上します
⑥借入金残高(返済予定表など)
この他も、それぞれの状況に応じ、確認事項はありますが、全て証憑(書類)が何より大切です。
ご理解・ご協力をお願いいたします!
事務所こらむ
“万が一”の備えは万全ですか
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、新たな対応が求められている「新しい日常」といわれる「非日常」…。
それでなくとも、日本では“いつ”“どこで”自然災害が起こっても驚かない状況にあるように思います。
そんな“万が一”以上に可能性がありそうな事態に対し、皆さまの事業では“いざというときの対応”をお考えいただいているでしょうか。いわゆる「BCP」です。
BCP(事業継続計画)とは、「企業が緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画」です。(中小企業庁webサイトより)
こちらは大阪府のwebページにて公開されている「簡易版」。
緊急時の冷静な判断は、どのような方でも、なかなか難しいと思います。
「備えあれば憂いなし」
皆さまの大切な事業を…人を守るために、今、考えてみませんか。
今月の注目
最低賃金 平均902円
先日、厚生労働省から最低賃金の改定額が発表されました。
最低賃金とは、労働者に支払わなければならない賃金の最低額で、毎年、見直しが行われます。(10月1日より順次)
各地で26~29円を引き上げた昨年度に対し、 今年度は新型コロナウィルスの影響で据え置き~3円の微増と、大幅に抑制された金額となりました。
関東4都県の金額は以下の通りです。
●埼玉県 928円(2円↑)
●千葉県 925円(2円↑)
●東京都 1,013円(据え置き)
●神奈川県 1,012円(1円↑)
月給の場合も、時間額に換算し、適用されます。ご確認ください!
編集後記
懇親会等のイベントはまだまだ自粛傾向…。
研修会等もオンライン開催が当たり前…になってきました。
そのような中ですが、お客さまよりお話しをいただき、弊所職員を講師に研修会を開催いたしました。昨年に引き続き、2回目の開催です。
今年のテーマは「決算書からみる経営指標」
本音としては、経営者の皆さまにはぜひおさえていただきたい内容です!実際に財務諸表から数字を拾って自分で計算をしてみると、意外とムズカシイ…というお声もあり…。
“餅は餅屋”ということわざもありますが、私たちがお話しできる内容では、従業員の方向け等でも、ご希望に応じ、準備させていただきます!
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