みやぎ税務会計事務所通信 (第3号)

税務の話題

今月は（おそらく）一番身近な消費税のお話しです。

今、小学生でも「これから消費税は10%になる」と知っているほど、生活に密着しており、関心が高い話題のようです。現在、消費税率10%への引き上げは平成31年10月1日から(通信に合わせて背景を黄色にする)とされています。

それに伴い、「軽減税率」が実施されることとなっています。

■ 実施時期

平成31年10月1日

■ 税率

標準税率・・・10% / 軽減税率・・・8%

■ 軽減税率対象品目

飲食料品(酒類・外食を除く)
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当然ながら、生活面で影響する話題ですが、事業者である皆さまにとっては、請求書の記載内容や消費税の申告などにも関係します。

【その1】仕入れ(経費)

【その2】売上

平成31年10月1日～平成35年9月30日まで「区分記載請求書等保存方式」が適用され、以下のように、請求書に記載いただく事項が追加となります。

■ 現行(～H31.9.30)

① 請求書発行者の氏名又は名称

② 取引年月日

③ 取引の内容

④ 対価の額

⑤ 請求書受領者の氏名又は名称(一定の場合には省略可)

■ 区分記載請求書等保存方式 (H31.10.1～H35.9.30)

上記に加え、

⑥ 軽減税率の対象品目である旨

⑦ 税率ごとに合計した税込対価の額(交付された請求書に記載がない場合は、取引に基づき追記することができます。)

現在も、請求書に①～⑤の記載がない場合は、仕入税額控除の適用は受けることができません(クレジットカード利用分などでは注意が必要ですよ)が、平成31年10月1日以降はより一層のチェックが必要になります。

また、平成35年10月1日以降は「適格請求書等保存方式」(いわゆるインボイス制度)が導入される予定です。こちらの制度については、時期に応じて、改めてご案内をいたします。

軽減税率制度への対応が必要となる中小企業等に対し、レジの導入やシステム改修費の一部を補助する制度です。２つの申請類型があります。

補助率	導入費用が3万円未満1台のみ：3/4 導入費用が3万円以上：2/3 タブレット等の汎用機器：1/2
補助対象	レジ本体、レジ付属機器、機器設置に要する経費、商品マスタの設定費用
期限	平成31年9月30日までに事業完了平成31年12月16日までに申請

補助率	2/3
補助対象	現在利用している電子的受発注システムから複数税率に対応したシステムの入替、商品マスタ等のうち複数税率対応に伴い必要となる改修・入替など
期限	平成31年6月28日までに申請書提出→交付決定平成31年9月30日までに事業完了(支払い完了) 平成31年12月16日までに完了報告書提出

軽減税率制度に対応する為の改修費用は、一般的に修繕費として処理ができます。

なお、申請類型に応じて補助額の上限が定められており、対象などについても個別に確認が必要です。具体的にご検討される際は、必ずお問い合わせください。

軽減税率対策補助金についての詳細は、こちらでもご確認いただけます。

軽減税率対策補助金事務局 (http://kzt-hojo.jp)